耕作放棄地問題と環境保護

 

🌾サシバが舞う里地里山、市貝市

 
市貝町には、今もなお古き良き里地里山の景観が残っていて、豊かな里地里山生態系のシンボルである渡りタカ「サシバ」の生息密度が日本一といわれ、サシバの重要な生息地となっています。

しかし近年、農家の減少や高齢化等によって谷津田をはじめとした耕作の放棄が増えているのが現状です。

サシバが舞う貴重な自然環境を次の世代に引き継いでいくため、私たちは個々市貝で農業を始めました。

 

🌾耕作放棄地による環境問題への取り組み

 
耕作放棄地とは、耕作が行われていない、近いうちに耕作栽培の予定もない、放置されている農地のことです。農家の高齢化に伴い全国で耕作放棄地が増え続けています。


これには大きな問題点があります。


1:国内の農業生産が減少し食料自給率の低下を招く。

2:雑草が生えたり、害虫が発生したり景観の悪化や周囲の農地への悪影響になる。

3:農地には、洪水などの災害を防ぐ機能があるが低下し災害が増える。

4:耕作放棄地への廃棄物の不法投棄は、景観を損ない、自然界への悪影響が懸念される。

5:野生動物の行動圏となってしまい、人間との距離が縮まり、周囲の農作物被害が起こる。


この様な環境問題だけでなく、私たち人間にとっても大きな災害の原因になりかねないかもしれないのが耕作放棄地です。その問題を解決するためには元の状態、それ以上の状態に戻してあげるのが一番と思い、私たちは耕作放棄地での農業を始めました。